COVID-19パンデミックの影響による電力エネルギー消費減少、訴訟経費並びに高額契約などに伴う貸倒引当金の増加で、ブラジル中央電力公社(Eletrobras)の2020年第3四半期の純益は、僅か960万レアルの黒字計上、昨年同期の7億1,600万レアルの黒字の僅か7分の1に留まった。
今年第3四半期のEletrobras公社の貸倒引当金総額は、前年同期の83%増加に相当する9億レアルの上積みの20億レアルに達して、大幅な純益悪化の要因となっている。
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Eletrobras公社の第3四半期の報告書の中で、エレトロブラスの経営陣は、電力エネルギー分野以外としてアングラI原子力発電所とアングラ2原子力発電所の物理的保証総額として、2億1,600万レアルの貸倒引当金を充てている。
Eletrobras公社の第3四半期の貸倒引当金20億レアルの内訳として、昨年同期比で9億4,100万レアルの貸倒引当金の増加分のうち3億7,700万レアルは司法関連強制積立金、2億1,900万レアルはリスク再評価となっている。
過剰負担の契約に対する貸倒引当金は1億7,200万レアル、そのうちジラウ水力発電所の売買契約に対する貸倒引当金は1億2,500万レアル、Amazonas Dに対する不渡りリスクに2億1,100万レアルが宛がわれている。