ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2020年11月の企業経営者の景況感を計る企業経営者景況感指数(ICE)は前月比0.9ポイント減少の96.2ポイント、一般消費者の景況感指数(ICC) は2.2ポイント減少の80.4ポイントを記録している。
「11月の景況感調査では、5月に始まった景況感回復の過程で停止したことを示している。製造業界は引き続き好調な業績を上げているにもかかわらず、covid-19の第二波のリスクによって動機づけられた不確実性の増加に伴って、今後数ヶ月間の景況感は下方修正され始めている。」とIbre/FGV研究所の調査コーディネーターであるヴィヴィアン・セダ・ビッテンコート氏は説明している。
また調査では、企業経営者の現状景況感指数(ISA-E) は1.9ポイ㎜と上昇の98.5ポイントに対して、6か月後の企業経営者の先行き景況感期待指数(IEC)は2.5ポイント減少の95.4ポイントとなっている。
一般消費者の現状景況感指数(ISAーC)は72.1ポイントで安定に推移しているが、6ヶ月後の一般消費者の景況感指数(IE-C) は3.6ポイント減少の87.0ポイントとなっている。
11月の製造業部門の企業経営者の景況感指数は改善しているが、商業部門の景況感は安定的で推移しているが、サービス業部門並びに建設業部門の景況感は悪化している。
鉱工業部門の企業経営者の景況感指数(ICI)は112.7ポイントと2010年10月に記録した113.6ポイント以降では最高の景況感指数を記録、商業部門は3月から4月の89.6ポイントから91.9ポイントに上昇、建設業部門は3.3ポイント減少、サービス業部門は1.2ポイント減少している。