2020年9月のブラジル国内のアグロインダストリー部門生産指数(PIMAgro) は、前年同月比7.2%と大幅増加とジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査で判明している。
今年9月のアグロインダストリー部門生産が前年同月比7.2%増加した要因として、食品・飲料部門生産が11.6%と二桁台の増加が牽引して、統計を取り始めた2003年の9月としては月間記録を更新している。
4月の食品・飲料部門生産はマイナス5.8%、5月はマイナス0.3%、6月は8.8%増加、7月は10.6%増加、8月は6.2%増加、9月は11.6%増加を記録している。またCOVID-19パンデミックの影響で、今年4月から5ヶ月連続でマイナス成長を記録していた非食品部門生産も9月は前月のマイナス5.8%から2.1%増加に転じている。
今年4月の非食品部門生産はマイナス28.4%、5月はマイナス24.1%、6月はマイナス13.7%とそれぞれ二桁台の落込みを記録していたが、7月はマイナス7.1%に縮小して回復傾向を示していた。
今年9月の食品・飲料部門生産は11.6%と二桁台の増加を記録、特に植物性食品部門生産は17.4%増加して牽引、動物性食品部門生産は4.4%増加、アルコール性飲料は15.3%、非アルコール性飲料は12.1%それぞれ増加を記録している。
また非食品部門生産では、煙草生産は53.8%、木材関連生産は7.6%、ゴムは1.5%、バイオ燃料派生品は6.7%、繊維部門生産は2.9%増加している。
今年上半期のアグロインダストリー部門生産は、COVID-19パンデミックの影響で前年同期比マイナス2.5%を記録していたが、7月から9月まで3か月連続で増加して回復傾向を示している。4月のアグロインダストリー部門生産はマイナス17.7%、5月はマイナス11.7%、6月はマイナス1.8%、7月2.1%増加、8月0.5%増加、9月は7.2%増加を記録している。