全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)の調査によると、毎年11月第4木曜日に催される感謝祭(Thanksgiving Day)翌日のブラジルでのブラックフライデーの小売販売は、37億4000万レアルで記録を更新すると予想されている。
今年のブラックフライデーによるインフレ指数を考慮しない名目小売販売は、前年同期比6.0%増加、インフレ指数を考慮する実質小売販売は、1.8%増加をCNCでは予想している。
今年のイースターから子供の日迄の期間の小売販売は、COVID-19パンデミックの影響で昨年を下回っていたが、漸く今年のブラックフライデーの小売販売は、昨年を上回るとCNCエコノミストのFabio Bentes氏は期待している。
今年のブラックフライデーのオンライン販売は、前年比61.4%大幅増加を予想している一方で、COVID-19パンデミックによる外出自粛処置(クアレンテーナ)やソーシャルディスタンスなどの影響で、実店舗の小売販売は僅か1.1%増加が見込まれている。
しかし今年のブラックフライデーのオンライン販売は4億レアルに対して、実店舗販売は33億4,000万レアルと依然として非常に大きな開きが存在すると予想されている。
COVID-19パンデミックの第2波による感染拡大や入院増加傾向は、ブラックフライデー商戦には影響しないと予想している一方で、昨年比で2.2%増加が予想されている12月のクリスマス商戦に悪影響を与える可能性は否定できない。
2010年からブラジルでも導入されたブラックフライデー商戦は、ブラジルの小売販売商戦としては、クリスマス商戦、母の日、子供の日並びに父の日に次ぐ5番目の大型商戦と位置づけされている。
今年の電気電子製品・家庭用品販売の売上は10億2,200万レアル、スーパー・ハイパーは9億1,690万レアル、家具・家電は8億5,340万レアル、衣類・履物・アクセサリー3億2,870万レアル、香水・化粧品販売は2億4,700万レアルが予想されている。
ブラックフライデー商戦期間中で最も割引が期待できる商品として、ビデオゲームセット価格は19%の割引、ノートブック17%、PC用ゲーム14%、男性用ズボン13%、掃除機11%、smart TV Box 10%、テニスシューズは8.0%の割引が見込まれている。
一方ブラックフライデー商戦前よりも価格上昇が見込まれるのはサングラス10%、joystick 15%、サッカーチームのユニフォーム17%、マットレス21%、自転車の販売価格は22%上昇すると予想されている。