ブラジル電力取引市場(CCEE)の統計によると、2020年第3四半期の電力エネルギー消費は、上下水道部門が牽引して前年同期比2.0%を記録、今年初めて上昇に転じている。
今年第3四半期の自由売買市場の電力エネルギー消費は、COVID-19パンデミックの影響を受けていた第2四半期の消費の落込みから反転して、大半の部門での電力エネルギー消費が前年同期比で増加に転じている。
第3四半期の自由売買市場の電力エネルギー消費の部門別比較では、上下水道部門の電力エネルギー消費は前年同期比32.0%増加、商業部門19.9%、飲料部門は14.8%とそれぞれ二桁台の増加を記録している。
一方第3四半期の自由売買市場の電力エネルギー消費が減少した部門として、自動車部門はマイナス8.7%、輸送部門マイナス7.9%、金属関連工業部門はマイナス0.7%を記録している。
今年4月並びに5月の電力エネルギー消費は前年同月比10%以上減少していたが、6月の電力エネルギー消費は、4.6%減少と落込み幅が減少とブラジル電力取引市場(CCEE)の統計に表れている。
今年1月の電力エネルギー消費は前年比マイナス3.7%の65.3ギガワット、2月はマイナス1.4%、3月はマイナス1.2%、4月はマイナス12.1%、5月はマイナス10.9%、6月はマイナス4.6%の56.9ギガワットに回復していた。
ブラジル電力取引市場(CCEE)では、2020年のブラジル国内の電力エネルギー消費は、COVID-19パンデミックの影響を受けて前年比マイナス2.9%を予想している。