今年のIPOやフォローオンによる資金調達総額は1,010億レアル突破(2020年11月23日付けヴァロール紙)

ブラジル・金融マーケット業者協会(Anbima)の統計によると、サンパウロ証券取引所(B3)の今年の新規株式公開(IP0)並びに追加公募増資(フォローオン)による資金調達総額は1,010億レアルに達している。

今年初め11ヶ月間弱での資金調達総額1,010億レアルは、昨年1年間のIPOやフォローオンによる資金調達総額の114億レアルを大幅に上回っている。

過去最高のIPO並びにフォローオンによる資金調達は、ペトロブラス石油公社による岩塩層下プレソルト原油開発向けのフォローオンで1,204億レアルを調達した2010年で1,492億レアルであったが、ペトロブラスを除いた資金調達総額は290億レアルであった。

2010年のペトロブラスのフォローオンによる1204億レアルを調達以外で、年間1000億レアルを突破したのは今年が初めてとなるが、医療関連企業のRede D'Or社は年内のIPOで120億レアルの資金調達を目論んでおり、Rede D'Or社IPOを合わせると1130億レアルに達する。

今年11月までの新規株式公開は、既に25案件に達して総額317億レアルで前年比では既に223%増加、昨年1年間のIPO件数は僅か5件に留まっていた。今年のIPO件数25件は2006年の26件に肉薄、過去最高のIPO件数は2007年に記録した64件で、資金調達総額は550億レアルであった。

新規株式上場企業の時価総額は900億レアル以上に達しており、また昨年末の個人投資家は170万人であったが、今年は314万人に増加しているとB3証券取引所投資担当のFelipe Paiva取締役は説明している。

今年10月までのIPOやフォローオンの70%は国内投資家、残り30%は海外投資家が占めているとブラジル・金融マーケット業者協会(Anbima)のGilson Finkelsztein会長は指摘している。

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