民間航空庁(Anac)の発表によると、2020年10月のブラジル国内の航空業界のマーケットシェアはGOL航空が39.2%を占めてトップシェアを確保、1年前のマーケットシェア32.7%から6.5%増加している。
しかし今年10月の国内便需要の旅客キロ(Revenue Passenger-Kilometers)は、COVID-19パンデミックの影響を引きずって前年同月比44.7%減少、座席キロ(Available Seat-Kilometers)は41.2%減少、座席利用率(Load Factor)は5.0%減少の79.0%となっている。
GOL航空の今年10月の需要の旅客キロも前年同月比41.1%と大幅に減少して、依然としてCOVID-19パンデミックによる壊滅的なダメージを受けている。
今年10月のLatam航空の国内便需要は55.0%減少したにも拘らず、マーケットシェアは30.7%で2位を維持している。前年同月比では18.5%減少している。
10月のAzul航空の国内マーケットシェアは29.4%で3位を確保したが、前年同月比では17.9%減少。10月のAzul航空の国内便需要は前年同月比35.0%減少したにも関わらず、3社の比較では落込み幅は低かった。
今年10月の国内便の搭乗客は前年同月比51.1%減少の410万人と依然してCOVID-19パンデミックの影響は受けているものの、今年4月の90.0%以上の減少を底に5月から回復傾向を示している。
10月の国内便需要は前月比31.3%増加、座席利用率(Load Factor)は前月比33.5%増加している。10月の国際便需要は前年同月比88.2%減少、平均座席利用率38.0%と1年前よりも46.9%下落している。
10月の国際便の旅客数は90.3%下落の18万3100人に留まったが、国際便需要は前月比20.5%増加、座席利用率24.2%増加している。また10月の航空貨物は前年同月比22.7%減少している。