2020年10月の国庫庁のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は、前年同月比9.56%増加の1,539億3,800万レアルを記録、10月としては2016年以降で最高の歳入総額を記録、今年初め10か月間の累計歳入総額は、前年同期比9.45%増加の1兆1,800億レアルに達している。
10月の国庫庁の実質歳入総額1,539億3,800万レアルは、財務省のプリズム財政レポート(Prisma Fiscal )を基にした財務省エコノミストの予想での1,357億7,000万レアルを13.4%上回っていた。
また今年10月の国庫庁のインフレ指数を考慮しない名目歳入総額は、前年同月比13.86%増加の1,352億200万レアルの二桁増加を記録している。
今年10月の歳入増加は、国内経済の回復並びにCOVID-19パンデミック対応の繰延税回収が寄与していると国庫庁税制通関研究センターのClaudemir Malaquias主任は指摘している。10月のインフレ指数を差引いた実質法人所得税(IRPJ)並びに純利益に対する社会納付金(CSLL)は、経済回復に伴って前年同月比17.97%の二桁増加を記録しているとClaudemir Malaquias主任は説明している。
今年10月の実質経常的歳入総額は、前年同月比12.31%増加の1,460億8,100万レアル、インフレ指数を考慮しない名目経常的歳入総額は16.71%増加、今年初め10か月間の実質歳入総額は、前年同期比9.06%増加の1兆1,330億レアル、名目歳入総額は6.26%増加を記録している。
また10月のロイヤリティなどの実質臨時歳入総額は、前年同月比24.64%増加の78億5,700万レアル、名目臨時歳入総額は21.69%増加を記録している。今年初め10か月間の臨時歳入総額は17.79%増加の473億7,100万レアルであった。
今年初め10か月間の連邦政府による免税総額は、740億5,900万レアルと昨年同期の566億6,200万レアルを約180億レアル上回った。10月だけの免税総額は108億700万レアルであった。
今年初め10か月間の零細・小企業向け簡易税務申告(Simples Nacional)並びに外出自粛令や必需品以外の営業禁止で窮地に陥っている零細・小企業並びに個人零細事業主(MEI)向け救済措置による免税総額は89億3,900万レアル、基本食料品バスケット向け免税総額は71億9,000万レアルに達している。