10月の国債発行額は過去最高(2020年11月25日付けヴァロール紙)

国庫庁の発表によると、2020年10月のブラジル国債発行額は1,733億レアルに達して、過去最高であった2020年7月の国債発行総額の1,563億6,000万レアルを170億レアル近く上回って記録更新している。

「連邦政府のCOVID-19パンデミック対応の資金援助の必要性を満たし、プルーデンス限度額を超える維持確保を目的としている」と月次債務報告書で示されている。

10月のブラジル国債発行総額1,733億レアルの内訳は、確定金利付き国債発行が国債発行全体の75.5%を占めた。またインフレ指数連動国債発行総額は14.3%を占めた。10月の国債償還総額は924億レアルを記録している。

国債発行の平均コストは、過去最低水準となる過去12か月間で4.52%となっている一方で、マージンに占める過去12か月間のストックコストは、インフレ指数上昇並びにドル通貨に対するレアルの下落で9.04%に上昇している。

連邦政府はCOVID-19パンデミック対応策として、膨大な臨時歳出を意義なくされている影響で、今年末の連邦政府の公共負債総額はGDP比100%に達する可能性があり、新興国の中ではブラジルの公共負債総額のGDP比が非常に高く、海外投資家はブラジルに対する中長期的投資見直しの可能性が上昇している。

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