ブラジル機械装置工業会(Abimaq)の発表によると、2020年10月の機械・装置部門の純売上は、前年同月比16.0%増加の146億3,000万レアルで4か月連続で増加を記録、国内経済の回復並びに機械・装置輸出の落込みが減少してきている結果となっている。
今年10月の国内の機械・装置部門の売上は、自動車部門、衣類、食品並びに紙・パルプ部門が牽引して前年同月比16.9%増加の108億9,000万レアルを記録。今年初め10か月間の売上は前年同期比5.1%増加の817億5,000万レアルとなっている。
今年10月の機械・装置部門の輸出は、前年同月比8.8%減少の6億6,482万ドルと前月の32.0%減少から回復基調になっている。今年初め10か月間の輸出は、ロディスティック部門、建設、石油・天然ガス、再生可能エネルギー部門並びに輸送部門向け輸出が不振で、前年同期比26.0%減少の59億9,000万ドルに留まっている。
先進諸国のCOVID-19パンデミックの第2波の脅威を前に、ブラジルの機械・装置部門は、国境封鎖や貿易の制約などの輸出のタイミングを計っているとブラジル機械装置工業会(Abimaq)は説明している。
今年10月の機械・装置部門の輸入は、前年同月比27.0%減少の11億ドル、今年初め10か月間では、9.6%減少の125億1,000万ドルに留まっている。
10月の機械・装置部門の消費は、前年同月比4.9%増加の181億6,000万レアル、機械・装置部門の輸入は、国内景気の低下並びにドル高の為替で第2四半期から大幅に減少しており、国産の機械・装置のマーケットシェアは52.0%に回復している。
今年10月の機械・装置部門の設備稼働率(Nuci) は、73.7%と前年同月のよりも0.8%減少しているが、10月の機械・装置部門の受注残は、9.5週間と9月の9.2週間よりも若干改善している。