アルゼンチン資本スタートアップ企業SIMA社はブラジルのアグロビジネスに照準(2020年11月30日付けエスタード紙)

農業大国ブラジルの前途洋洋のアグリビジネス業界に世界の主要なスタートップ企業が参入機会を狙っているが、アルゼンチン資本Sima社はブラジルの穀物育成のモニタリングに参入している。

今年2月からブラジルのアグロビジネス業界に参入したSima社は、今年末までに80万ヘクタールの穀物栽培の育成モニタリングの契約を目指しており、2021年は200万ヘクタールまで拡大する計画を練っている。

またラテンアメリカ地域では、2021年の契約面積を今年の2倍に相当する600万ヘクタールまで拡大する計画を立てている。今年のSima社の売上は550万レアル、2021年は3倍相当の1,500万レアルを計画しているが、来年1月もしくは2月までに投資金調達を余儀なくされているとdiz Mauricio Varelaパートナーは説明している。

ブラジルでのマーケットシェア拡大のためには営業部隊の強化、生産並びにサービス部門拡大、技術開発などに投資を余儀なくされるが、ラテンアメリカ地域のアグロビジネスではブラジル以外にもコロンビアやメキシコでの事業拡大が有望視されている。

Sima社はアルゼンチンで大豆、トウモロコシ並びに小麦の育成モニタリング事業に精通しているが、ブラジル国内では棉、柑橘類、コーヒー並びにサトウキビ分野のモニタリング拡大を目指している。ブラジル国内のアグロビジネスでは既に顧客のいる中西部地域及び南東部地域以外に、初めに南部地域をターゲットにしているが、マトピバ地域まで拡大する計画となっている。

米国資本Stoller社は特殊肥料や植物育成コントロール分野でブラジルに参入しており、世界の販売の40%をブラジルが占めているが、今後3年間でイノベーションテクノロジー、サービス、研究開発向けに2億5,000万レアルを投資を予定している。

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