中銀フォーカスレポートは5週連続で今年のGDP伸び率を上方修正(2020年12月7日付けヴァロール紙)

中銀の最終フォーカスレポートによると、2020年のGDP伸び率は、前回予想のマイナス4.50%からマイナス4.40%と5週連続で上方修正、6月末の予想マイナス6.54%から2.00%以上の上方修正で経済回復サイクルが改善してきている。

2021年のGDP伸び率は、前回予想の3.45%増加から3.50%増加と3週連続で上方修正、今年のマイナス成長を補うV字型の経済回復の形となってきている。先週のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2020年第3四半期のGDP伸び率は、前四半期比7.7%増加したにも拘らず、Valor Data社予想の8.8%を大きく下回った。

また今年第2四半期のGDP伸び率は、前回発表のマイナス9.7%からマイナス9.6%に上方修正。今年第1四半期のGDP伸び率は、マイナス2.5%からマイナス1.5%に上方修正、2019年のGDP伸び率は、1.1%増加から1.4%増加に上方修正されている。

今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の3.54%から4.21%と17週連続で上方修正。一方2021年のIPCA指数は、3.47%から3.34%と6週連続で下方修正されている。

的中率が最も高いトップ5の今年のIPCA指数は、前回予想の3.51%から4.04%、2021年のIPCA指数も3.40%から3.41%とそれぞれ上方修正されている。

トップ5の今年の政策誘導金利(Selic)は前回同様2.00%、2021年は2.50%から3.13%に上方修正、一般エコノミストは、今年のSelic金利を2.00%、2021年のSelic金利を3.00%に据え置いている。

一般エコノミストは、今年末のレアル通貨に対するドルの為替を前回予想のR$5.36からR$5.22に微調整,2021年はR$5.20%からR$5.10に上方修正している。一方トップ5は、今年末のレアル通貨に対するドルの為替を前回同様R$5.45からR$5.25に上方修正したが,2021年はR$5.22に据え置いている。

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