今年10月の小売販売量は前月比0.9%増加(2020年12月10日付けIBGEサイトより抜粋)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2020年10月の自動車並びに建材を除く一般小売販売量は前月比0.9%増加、今年5月から6か月連続で増加を記録して、回復傾向が顕著になってきている。
 
また今年8月~10月の四半期の一般小売の平均販売量は、前四半期比1.4%増加、10月の一般小売販売量は前年同月比8.3%、今年初め10か月間の累計販売量は0.9%増加、10月の過去12か月間では1.3%増加を記録している。
 
一方今年10月の自動車並びに建材を含む広範囲小売販売量は前月比2.1%増加、今年8月~10月の四半期は2.4%増加、前年同月比6.0%増加を記録した一方で、COVID-19パンデミックの影響を受けている今年初め10か月間の累計販売量はマイナス2.6%、10月の過去12か月間ではマイナス1.4%を記録している。
 
そのうち10月の自動車・部品セクターの販売量は前月比4.8%増加、前年同月比マイナス5.9%、今年初め10か月間マイナス16.8%、過去12か月間ではマイナス12.8%を記録している。
 
前期同様に建材セクター販売は前月比0.2%増加、しかし連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応策としての600レアルの緊急補助金(auxílio emergencial)支給で、住宅リフォーム向けの建材需要の増加に伴って前年同月比は20.9%増加、今年初め10か月間は9.4%増加、過去12か月間では8.6%増加と大幅な増加を記録している。
 
今年3月及び4月の一般小売販売は、COVID-19パンデミック対応による外出自粛や必需品以外の営業自粛要請の影響で大幅に落ち込んでいたが、自粛要請緩和措置が取られた5月以降から回復サイクルが継続している。
 
10月の一般小売販売量の前月比0.9%増加の要因として、調査対象の8セクターのうち7セクターで増加を記録、特に繊維・衣類・履物セクターは前月比6.6%増加、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターも6.6%増加を記録している。
 
前期同様に情報機器・事務機器・通信機器セクターは3.7%、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクター2.3%、日用雑貨・装身具類セクターは1.9%、燃料・潤滑油セクターは1.1%、ハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターは0.6%それぞれ増加を記録していた。
 
しかし10月の一般小売販売量の前月比で唯一減少を記録していたのは、家具・家電セクターの小売販売量でマイナス1.1%を記録していた。しかし家具・家電セクターの前年同月比の小売販売量は21.9%、今年初め10か月間は10.8%、過去12か月間のの小売販売量は11.0%とそれぞれ二桁台の増加を記録している。

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