2020年のインフレ指数は連邦政府の中央目標値を突破(2021年1月12日付けヴァロール紙)

2020年12月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は1.35%に達し、12月としては2002年以降で最高のインフレ指数を記録、また昨年12月のIPCA指数1.35%は、月間インフレ指数としては2003年2月以降では最高のインフレ指数を記録している。

2020年のIPCA指数4.52%は、2019年のIPCA指数4.31%を0.21%上回り、昨年12月のIPCA指数1.35%は、前月の0.89%を大幅に上回っているとブラジル地理統計院(IBGE)では発表している。

Valor Data社のファイナンス会社及びコンサルタント会社34社対象の調査では、昨年12月の平均IPCA指数は、1.23%と公式発表の1.35%を下回る1.23%、最高予想は1.30%、最低予想は1.00%であった。

Valor Data社は2020年のIPCA指数を4.40%と予想して、連邦政府の中央目標値4.00%を上回ったが、上下許容値の2.50%~5.50%以内に収まっていた。Valor Data社は最終予想値として2020年のIPCA指数を前回予想の4.16%から4.45%に引き上げていた。

ブラジル地理統計院(IBGE)のインフレのIPCA指数の算出方法として、ゴイアニア市、カンポ・グランデ市、リオ・ブランコ市、サン・ルイス市、アラカジュ市、及びブラジリア市連邦直轄地の地方自治体に加えて、10の大都市圏をカバーする40倍までの最低賃金の所得を得ている世帯の消費バスケットに基づいて、公式ブラジルのインフレを計算している。

昨年のインフレ指数を牽引したのは、食料品の14.09%の大幅な上昇で、昨年のIPCA指数4.52%の約60%に相当する2.73%を押上げる要因となった。

昨年12月の住居費のインフレ指数は前月の0.44%から2.88%、日用雑貨0.86%から1.76%、衣類0.07%から0.59%、交通費1.33%から1.36%、医療関連マイナス0.13%から0.40%、身の回り品0.01%から0.65%、教育費マイナス0.02%から0.48%、通信費は0.29%から0.39%とそれぞれ上昇している。一方食品・飲料は2.54%から1.74%に減速していた。

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