ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の中銀のフォーカスレポート及び国際通貨基金(IMF)の統計を基にした調査によると、2021年のブラジル国民一人当たりのGDPは、COVID-19パンデミック発生前の2019年比ではマイナス2.3%に減少すると予想している。
中銀のフォーカスレポート及び国際通貨基金(IMF)の統計では、2020年のブラジル国民一人当たりのGDP伸び率は、COVID-19パンデミックの影響でマイナス5.1%を予想、一方2021年のブラジルのGDP伸び率は3.0%増加を予想している。
しかし2021年のブラジルのGDP伸び率が3.0%増加しても2020年の経済リセッションによる落ち込みを補うまでの経済回復は期待できないと予想されている。
国際通貨基金(IMF)の200か国対象の調査によると、2021年の一人当たりのGDP伸び率がCOVID-19パンデミック前の2019年の水準に回復するのは僅か30か国に過ぎないと予想されている。
ブラジルの2019年の一人当たりのGDPは3万5,247レアル、COVID-19パンデミックの2020年は3万3,449レアルに減少、今年は3万4,453レアルに留まるとジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)のJuliana Trece調査員は予想している。
2021年の調査対象の200か国の一人当たりのGDP伸び率は、COVID-19パンデミック発生前の2019年よりも平均でマイナス1.4%に留まると予想されている。
2021年のラテンアメリカ諸国の一人当たりのGDP伸び率は、2019年比マイナス6.5%に留まり、世界平均を大幅に下回ると予想されている。2021年のヴェネズエラの一人当たりのGDP伸び率は2019年比マイナス31.9%、アルゼンチンはマイナス9.3%が予想されている。
ブラジルを含む新興国の2021年の一人当たりのGDP伸び率は、2019年比で唯一プラスの0.4%増加が予想されている。特に中国の2021年の一人当たりのGDP伸び率は、9.6%と二桁台に届くほどの増加が予想されている。