今年の肥料消費量は4,000万トン突破か(2021年1月26日付けヴァロール紙)

ブラジル国内の農業向け肥料消費は年間平均2.0%~3.0%増加する傾向となっているが、2020年の肥料消費は前年比6.0%と大幅増加を記録、2021年の肥料消費は初めて4,000万トンを突破するとMosaic Fertilizantes社のEduardo Monteiro副社長は楽観視している。

2020年の農業向け肥料消費は3,850万トン~3,900万トンが予想されているが、2021年の肥料消費は前年比5.0%増加予想で、初めて4,000万トン突破をMonteiro副社長は予想している。

2020年の第2期作のトウモロコシ用肥料消費は前年比17.6%に相当する66万7,000トン増加の460万トン、前期同様にブラジルの穀物最大を牽引する大豆向け肥料消費は前年比6.6%に相当する100万トン増加の1,630万トンを記録、今年は1,690万トンの消費が見込まれている。

また昨年のサトウキビ栽培向け肥料消費は前年比20万トン増加の440万トン、2021年のサトウキビ栽培向け肥料消費は前年比10万トン増加の450万トンが見込まれている。

前期同様にコーヒー栽培向け肥料消費は前年比10万トン増加の160万トン、今年は昨年並みの160万トンが見込まれている。小麦は前年比10万トン増加の80万トン、今年も昨年並みの80万トンが見込まれている。また棉栽培向け肥料消費は前年比20万トン減少の140万トン、今年も昨年並みの140万トンが見込まれている。

昨年の農業向け肥料輸入は、国内消費の80%を大幅に上回る3,420万トンに達しており、早急な国内の肥料開発が急務となっているが、輸入金額は80億ドルに達している。

国家配給公社(Conab)の調査によると、2020/2021年の大豆向け耕作面積は前年比3.4%増加の3,820万ヘクタール、大豆生産は7.1%増加の1億3,370万トン、トウモロコシ向け耕作面積は前年並みの1,380万ヘクタール、トウモロコシ生産は2.3%増加の7,680万トンを記録している。

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