卸売り大手Assai社はIPOで資金調達、今後5年間で123店舗オープン(2021年2月2日付けヴァロール紙)

卸売り販売大手のAssai社は、新戦略としてブラジル国内に新規実店舗開設でマーケットシェア拡大戦力を打ち出しているが、第一弾として今年3月以降に新規株式公開(IPO)で資金調達を図る。

Assai社は、今後5年間に100店舗以上開設するために70億レアルの資金調達のためにIPOを検討しているが、同社は現在、サンパウロ証券取引所(B3)に上場しているパン・デ・アスーカルグループ(GPA)からの経営分離を説明するために金融市場と協議している。

2021年~2023年の3年間に78店舗開設、昨年は新規に16店舗並びに3店舗のパン・デ・アスーカルグループ(GPA)のハイパーマーケットExtraを開設している。またAssai社は2024年~2026年の3年間で45の新規店舗開設で、トータル123の新規店舗開設を予定しているとAssai社のBelmiro Gomes社長は説明している。

Assai社は既に180店舗を擁しているが、今年の新規店舗は28店舗開設、そのうち小規模の新規店舗は過去3年間同様にExtraであるが、GPA並びにAssaí の経営権は分離されたために移転はできない。

Assai社は新規の店舗開設費用は平均5,500万レアル、年間メインテナンス費用は100万レアル、投資回収期間は6年~7年が見込まれており、2021年~2026年の新規店舗開設の投資総額は68億レアルが見込まれている。

2016年~2020年の5年間の新規店舗開設は93店舗、年間平均の新規開設は18店舗、ハイパーマーケットExtraの新規店舗開設費用は最も安かった。

金融市場関係者は、Assaiの収益率は16.0%~17.0%を見込んでいるが、昨年第4四半期の収益率は16.6%であった。現在のAssaiの卸売業界の最大のコンペチターはカーレフールグループ傘下のAtacadão社となっている。

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