2020年のペトロブラス石油公社の1日当り平均の石油生産は、前年比4.3%増加の226万6,000バレルで記録更新、また石油派生品輸出も前年比33.0%増加の71万3,000バレルで記録更新している。
2021年1月のペトロブラスのリオ州アングラ・ドス・レイスターミナルの石油派生品輸出は19万3,000バレルに達し、2020年5月の18万7,000バレルを突破して記録更新している。
コロナ禍で世界的に石油需要減少による生産調整を迫られたが、ペトロブラスにとって石油輸出は利益上昇に繋がり、サントス海盆の岩塩層下(プレソルト)油田のブージオ油田は、ブラジルの石油輸出を牽引、昨年中に新たに14顧客を獲得している。
2020年のペトロブラスのプレソルト油田の1日当りの平均石油生産は、前年比21.1%増加の154万6,000バレルを記録した一方で、地上油田の石油生産は15.3%減少の10万5,000バレル、岩塩層上(ポストソルト)の石油生産は、55%減少の3万2,000バレルであった。
2020年の同社のプレソルト油田の石油生産量は、全体の283万6,000バレルの66.0%を占めており、毎年プレソルト油田の生産量比率が上昇してきている。
昨年のブラジル国内の1日当りの平均石油派生品販売はCOVID-19パンデミックの影響で、特に昨年第2四半期の大幅な需要減少が牽引して前年比5.1%減少の166万バレルに留まったが、石油の大幅増加が国内減少をカバーしている。
昨年のペトロブラスの石油派生品生産は、前年比2.8%増加の1日当り182万8,000バレル、石油製油所の設備稼働率は、79.0%の前年の77.0%を若干上回っていた。