COVID-19パンデミックの湯路外出自粛やソーシャルディスタンス、ホームオフィス形態労働の増加に伴って、家庭で過ごす時間が、コロナ禍よりも大幅に増加している。
イタウー-ウニバンコ銀行の調査によると、COVID-19パンデミックによるフィットネスジムの閉鎖などによる生活様式の変化の影響で、2020年の自転車販売は前年比54.4%と大幅増加を記録している。
またCOVID-19パンデミックによるインターネット上の動画や音声などのデータをダウンロードしながら同時に再生するストリーミングサービス、書籍、ゲーム機器並びに楽器販売などのホビーやカルチャー部門販売は前年比40.4%増加している。
一方バーやダンスホールの娯楽部門売上は前年比72.0%下落で壊滅的な影響を被っている。またデリバリー以外のレストラン部門売上は32.3%減少している。
昨年のオンライン小売販売は、COVID-19パンデミック拡大に伴って前年比18.9%増加、一方小売りの実店舗販売は不振であったが、建材やスーパーなどの卸売販売も大幅に増加している。
2020年のブラジルのGDP伸び率はマイナス4.1%予想に対して、2021年のGDP伸び率は4.0%増加が見込まれているが、今年上半期のGDP伸び率は僅かな増加に留まるとイタウーウニバンコ銀行チーフエコノミストのMario Mesquita氏は予想している。
昨年末から今年初めにかけてのインフレ圧力増加で、中銀は3月の通貨政策委員会(Copom)で、現在の2.00%の政策導入金利(Selic)を大幅に引き上げる可能性を指摘、今年末のインフレ指数は3.00%~4.00%に留まらず、6.5%に達する可能性をMario Mesquita氏は予想している。