ブラジル地理統計院(IBGE)の地域別鉱工業部門生産調査(PIM-Regional)によると、2020年12月の調査対象の15地域のうち11地域で前月比増加を記録している。
しかし2020年の鉱工業部門生産は、昨年3月から鉱工業部門に壊滅的な打撃を及ぼしたCOVID-19パンデミックの影響で、調査対象の15地域のうち12地域でマイナスを記録している。
2020年のブラジルの鉱工業部門生産は、COVID-19パンデミック対応による外出自粛やソーシャルディスタンスなどによる製造業部門への大幅な影響で、前年比マイナス4.5%を記録した一方で、昨年12月は前月比0.9%増加を記録している。
昨年12月のエスピリット・サント州の鉱工業部門生産は前月比5.4%増加、セアラー州4.7%増加した一方でバイア州はマイナス4.0%、マナウスフリーゾーンを抱えるアマゾナス州は、COVID-19パンデミックの影響でマイナス3.7%を記録している。
また昨年12月のブラジルの鉱工業部門を牽引するサンパウロ州は、3.4%増加を記録している。また昨年12月の鉱工業部門生産の前年同月比では8.2%増加を記録、調査対象の15地域のうち13地域で増加していた。
特に南部地域の南大河の鉱工業部門生産は19.7%、パラナ州18.9%、サンタ・カタリーナ州18.7%それぞれ二桁増加を記録、ミナス州18.4%、セアラー州17.7%、サンパウロ州17.5%、アマゾナス州9.6%、ペルナンブーコ州は8.3%それぞれ増加を記録している。
また北東部地域は5.7%、エスピリット・サント州4.2%、パラー州2.3%、マット・グロッソ州1.2%、バイア州は0.4%それぞれ増加。一方リオ州はマイナス3.9%、ゴイアス州はマイナス3.5%を記録していた。
2020年の州別の鉱工業部門生産比較では、エスピリット・サント州はマイナス13.9%の二桁減少を記録、セアラー州マイナス6.1%、サンパウロ州マイナス5.7%を記録した一方で、ペルナンブーコ州は3.7%増加、リオ州0.2%及びゴイアス州は0.1%それぞれ微増を記録している。