今年初め40日間のB3のIPOやfollow-onsによる資金調達は、前年同期比21%増加(2021年2月16日付けエスタード紙)

2021年年初から2月12日迄のサンパウロ証券取引所(B3)での新規株式公開(IP0)並びに追加公募増資(フォローオン)による資金調達総額は、前年同期比21.0%増加の331億6,000万レアルを記録している。

資源大手ヴァーレ社は、昨年同期にサンパウロ証券取引所(B3)で追加公募増資(フォローオン)で273億レアルの資金を調達、またペトロブラス石油公社は、220億レアルの大型の資源調達をしていた経緯があった。

しかし今年初めB3での大型の資金調達は、ナショナル製鉄所(CSN)グループを率いる実業家ベンジャミン・ステインバック氏によるCSN Mineração社の新規株式公開による、52億レアルの資源調達に留まっている。

今年初めのサンパウロ証券取引所(B3)の新規株式公開(IP0)並びに追加公募増資(フォローオン)による資金調達では、多岐に亘る分野で資金調達を試みており、テクノロジー分野、農畜産分野、電力エネルギー分野並びにグリーンビジネス関連リテール分野などとなっている。

有価証券取引委員会(CVM)では、新規株式公開を申請している31企業に対して、正確な企業情報等が迅速かつ公平に市場に提供の義務、ディスクロージャー規制の違反行為を抑止することで証券監視委の使命である市場の公正性・透明性の確保と投資者の保護に資することを目的として開示検査を厳密に行っている。

新規株式公開(IP0)並びに追加公募増資(フォローオン)による資金調達を試みる企業は、COVID-19対応のワクチン接種開始に伴う経済回復、国会運営の迅速化による行政改革や税制改革などの構造改革着手への期待などの相乗効果で増加傾向を示している。

 

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