スタートアップ企業の中で、2021年中に「ユニコーン」と呼ばれる10億ドル以上の価値があるブラジル資本の非上場会社は、17社が候補に挙げられている。
2018年以降でブラジル資本のスタートアップ企業の中で「ユニコーン」入りしたのは14社に達しているが、2021年中にユニコーン候補として挙げられているのは、ContaAzul社, Dr. Consulta社, Neon社, Minuto Seguros社, PetLove社, CargoX社, Contabilizei社, Pipefy社, Olist社, Solinftec社, Superlógica社, Tembici社, Fazenda Futuro社, Zenvia社, Buser社, Take Blip社並びにCortex社の17社が予想されている。
COVID-19パンデミックで世界的に経済停滞を余儀なくされた2020年のブラジル資本のスタートアップ企業で、ユニコーン入りしたのは、Loft社, Vtex社並びにCreditas社の3社に留まった。
ブラジル資本のスタートアップ企業の中で、2018年並びに2019年にユニコーン入りしたのは、それぞれ5社とLiga Venturesっ社のDaniel Grossi共同経営者は説明している。
2021年にトップを切って1月にユニコーン入りしたのは、ソフトバンク社などから1億9,000万ドルの投資を受けた家具など住居一般製品を取扱うMadeiraMadeira社で、COVID-19パンデミック期間中にオンライン販売で業績が上昇していた。
またOlist社のケースは、マーケットプレイスシステムの MercadoLivre社, Amazon社並びにSubmarino社のサイトを活用して、昨年3桁台の販売量並びに取扱量を記録したと同社のTiago Dalvi社長は説明している。
Neon社はデジタルバンキングサービスを提供するフィンテック企業で、ユーザーの金融体験を簡素化することを目的に、ユーザーは、料金を支払うことなく、支払い、チケット発行、名刺を使用した購入可能なサービスを提供。昨年3億ドルの小切手を受けとり、現在の時価総額は4億2,600万ドルが見込まれている。
CargoX社は貨物サービス並びに配送ブローカー。ブラジルの「トラック版ウーバー」と呼ばれており、緊急で貨物を配送したい場合、CargoXのアプリを使えば簡単にトラックを手配することができ、輸送業務に加え、リスクや保険にも対処、報酬として手数料を得ている。同社にはGoldman Sachs社やValor Capital社が投資している。