年金受給者向け13か月目サラリーや低所得者向けサラリーボーナスの前倒し支給による570億レアル注入で経済活性化(2021年2月19日付けエスタード紙)

連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応の昨年上半期から継続して支給されていた緊急給付金(auxílio emergencial)は昨年12月で終了したものの、COVID-19パンデミックの影響による国内経済の停滞や失業率が高止まりしている。

連邦政府は、緊急給付金(auxílio emergencial)の再開を検討しているにも関わらず、緊急給付金の支給額、受給対象資格や支給時期が未定で遅れている。

パウロ・ゲーデス経済相が率いる経済省スタッフは、貧困層向け緊急給付金の再開で、連邦政府の財政支出を最低限に抑えるために、年金・恩給受給者向けの13か月目サラリー及び最低サラリーの2倍までの低所得や見習いの中間層の若者が受給権利を擁しているサラリーボーナス(abono salarial)の支給前倒しを検討している。

13か月目サラリー及びサラリーボーナスの前倒し支給で、570億レアルの経済活性化のインパクトに繋がると経済省スタッフは胸算用している。

エスタード紙並びにブロードキャストの共同調査によると、最低給与2倍までの低所得層向けサラリーボーナスの前払い支給効果は73億3,000万レアル、年金・恩給受給者向け13か月目サラリーの支給効果は、昨年同様に2分割支給されるために250億レアル+250億レアルで500億レアルと試算している。

緊急給付金(auxílio emergencial)の再支給案として、経済省は財政支出を最小限に抑えるために月額250レアルを4ヶ月間支給する案を提案、国会では与野党間で折衝が続いているが、連立与党側では280レアル~320レアルを提示している。

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