2021年のブラジルのGDP伸び率が3.5%増加、行政改革並びに税制改革の進展、住宅ローン向け低金利が継続すれば、今年の建設不動産部門は、前年比5.0%~10.0%増加の可能性をブラジル建設工業会議所(Cbic)のCelso Petrucci副会長は示唆している。
今年の建設不動産業界が憂慮する点は、建材の在庫不足並びに建材価格の高騰リスクであり、2009年のルーラ政権の経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設"私の家、私の暮らし Minha Casa Minha Vida"に替わる利益の少ない“ブラジルシンボルカラー大衆住宅 緑と黄色の家 Casa Verde e Amarela”プログラム向けの販売リリースをCBIC会議所のJosé Carlos Martins会長は指摘している。
住宅向けクレジットの勤続期間保障基金(FGTS)の予算の減少の一方で、ポウパンサ預金からの住宅建設向け資金増加は、住宅購入が難しい低所得層向け資金不足をMartins会長は指摘している。