今年1月の経常収支は73億ドルの赤字計上(2021年2月24日付けヴァロール紙)

中銀の発表によると、2021年1月のブラジルの経常収支は、72億5,300万ドルの赤字を計上したが、中銀の当初予想の80億ドルの赤字を下回った。2020年1月のブラジルの経常収支赤字の103億500万ドルよりも30億ドル以上赤字減少を記録している。

今年1月の過去12か月間の累積経常収支は、GDP比0.65%に相当する94億500万ドルに留まり、昨年12月のGDP比0.87%の赤字から幾分改善している。

今年1月の海外投資家による対内直接投資は、18億3,800万ドルと金融機関関係者の予想の28億ドルを大幅に下回っている。昨年1月の対内直接投資は、2倍に相当する36億5,400万ドルを記録していた。

今年1月の過去12か月間の対内直接投資残高は、GDP比2.38%に相当する333億5,000万ドルに達しており、GDP比0.65%に相当する同期の経常収支赤字を十二分にカバーする対内直接投資残高を記録している。中銀では2021年の対内直接投資総額をGDP比3.8%に相当する600億ドルを見込んでいる。

今年1月の海外投資家の短期投資の金融投資総額は48億8100万ドルに達し、昨年1月の33億5000万ドルを15億ドル以上上回る金融投資を記録している。

また今年1月のブラジル国債などの確定金利付き投資総額は2億3100万ドル、ブラジル国内のサンパウロ証券取引所(B3)及びニューヨーク証券取引所でのブラジル企業関連の株式投資は46億5,800万ドルに達している。

一方今年1月の外資系企業の本社への利益・配当金送金は7億9,700万ドルに留まって、COVID-19パンデミック前の昨年1月の14億7,000万ドルの約半分まで減少している。

中銀によると、今年1月の民間企業及び国有企業による新しい中長期的な対外債務の国債発行は、1月に予定されているブラジル国債の償却額の103%相当に達し、100% 未満のロールオーバーは、新しい配置がすべての支払いをカバーするには不十分であったことを示している。昨年1月のスクロール率は144%であった。

今年1月のブラジル人の海外旅行での支出は3億800万ドル、今年2月の経常収支は23億ドルの赤字予想、2021年の経常収支赤字はGDP比1.2%に相当する190億ドルを中銀では予想している。

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