今年1月の中央政府の財政プライマリー収支は、11ヶ月ぶりに黒字計上(2021年2月25日付けエスタード紙)

 中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、COVID-19パンデミック対応の緊急救済政策などによる財政支出拡大及び歳入減少で、昨年12月まで11か月間連続で赤字を計上していた。

しかし2021年1月の中央政府の財政プライマリー収支は、統計を取り始めた1997年以降では、昨年1月の441億3,300万レアルの黒字に次ぐ過去2番目となる432億1,900万レアルの黒字を記録している。昨年12月は441億1,300万レアルの赤字を計上していた。    

ブロードキャストプロジェクションの19金融機関対象の調査では、今年1月の中央政府の財政プライマリー予想の397億レアルの黒字を上回る432億1,900万レアルの黒字を記録している。

今年1月の中央政府の財政プライマリー収支は、COVID-19パンデミックの影響を受ける前の昨年1月の歳入並びに歳出バランスに接近している。

今年1月の過去12か月間の中央政府の財政プライマリー収支は、GDP比10.0%に相当する7,764億レアル、今年の中央政府の財政プライマリー収支の許容赤字上限値は2,471億1,800万レアルに設定されている。

今年1月の中央政府の財政プライマリー収支が432億1,900万レアルの黒字を記録した要因として、2021年度の予算基本法の承認の遅れ並びに連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応の緊急給付金(auxílio emergencial)の中断が影響している。

今年1月の連邦政府の追加費用は、保健省およびその他の省庁向けの12億レアル、緊急雇用と所得維持給付向けの3億4600万レアル、緊急援助給付金向けの2億7910万レアルに留まった。

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