今年2月のポウパンサ預金は、引出金額が預金金額を58億レアル上回った(2021年3月4日付けエスタード紙)

 2021年2月のポウパンサ預金の引き出し総額が預金総額を58億レアル上回ったのは、2月としては2016年以降で最高の引出残高を記録、今年初め2か月間の引出残高は239億8,600万レアルに達している。

今年2月のポウパンサ預金は、2か月連続で引出金額が預金金額を上回ったにも関わらず、昨年12月までは、10ヶ月連続で預金金額が引出金額を上回っていたと中銀は発表している。

今年2月のポウパンサ預金の引き出し総額が預金総額を58億レアル上回ったのは、2月としては2016年の66億3,800万レアルに次ぐ引出残高を記録、しかし今年1月の引出残高181億5,400万レアルは、統計を取り始めてでは最高の引出残高を記録していた。

今年2月のポウパンサ預金総額は2,398億2400万レアル、一方ポウパンサからの引出総額は、2,456億5,600万レアルに達している。

伝統的に年初2カ月間のポウパンサ預金は、都市不動産所有税(IPTU )並びに自動車所有税(IPVA)の支払い開始、子供の学用品購入出費などで引出残高が預金残高を上回る傾向となっている。

今年1月のポウパンサ預金の引出残高が181億5,400万レアルに達した要因として、学用品購入や地方税の支払い以外に、連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応の昨年上半期からの月額600レアルの緊急給付金(auxílio emergencial)支給、昨年9月から半額の300レアルの給付金支給は昨年12月をもって終了したことも記録的な引出残高に繋がっている。

昨年3月~12月までポウパンサ預金の預金金額が引出金額を上回った一因として、連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応の緊急給付金の一部がポウパンサ預金に流れていた。

2020年の1年間のポウパンサ預金の預金総額から引出総額を差引いた預金残高は1,663億900万レアル、今年はじめ2か月間の預金総額は4,847億3,200万レアルに対して、引出総額は5,087億1,900万レアル、引出残高は239億8,600万レアルに達している。

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