中銀は9週連続で今年のインフレ指数予想を引上げ(2021年3月8日付けエスタード紙)

 8日の中銀の最終フォーカスレポートにいると、2021年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を、前回予想の3.87%から3.98%と9週間連続で上方修正したが、1ヶ月前の予想は3.60%であった。     

中銀は、今年のIPCA指数の中央目標値は3.75%、2022年は3.50%、2023年は3.25%にそれぞれ設定、またIPCA指数の許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定している。

また2022年のIPCA指数は前回同様3.50%に据え置いたが、許容範囲は2.00%~5.00%。2023年並びに2024年のIPCA指数は3.25%を予想。許容範囲は1.75%~4.75%に設定している。

また最終フォーカスレポートでは、中銀の次回の通貨政策委員会(Copom)では、現在の政策導入金利(Selic)2.0%を0.5%引上げて2.50%にすると予想。今年末のSelic金利は4.00%に据え置いている。

また最終フォーカスレポートでは、2022年末のSelic金利を前回予想の5.00%から5.50%に上方修正、2023年末のSelic金利は4週連続で6.0%に据え置いている。

今年1月に中銀の通貨政策委員会(Copom)は、Selic金利を引き上げないことを約束した条件を設定した8月以降に採択された将来の金融政策の変更に関する情報を提供する「フォワードガイダンス」を撤回していた。  

今年のGDP伸び率を前回予想の3.29%から3.26%に下方修正、2022年のGDPの伸び率も前回予想の2.50%から2.48%に下方修正している。

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