ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス部門生産量調査(PMS)の発表によると、2021年1月のサービス部門生産量(生産性指数)は、前月比0.6%増加、昨年12月のマイナス0.2%から一転して増加に転じている。
今年1月のサービス部門生産量は、昨年6月から8か月連続で増加しているにも関わらず、COVID-19パンデミック前の昨年2月のレベルよりもマイナス3.0%の水準に留まっている。
今年1月のインフレ指数を差引いたサービス部門の実質生産量は、前年同月比マイナス4.7%、今年1月の過去12か月間の累計生産量は、前年同期比マイナス8.3%と大幅な落ち込みを記録、2012年以降では最低記録となっている。
昨年6月~今年1月の8ヶ月間のサービス部門の累積生産量は、19.6%増加しているにも関わらず、過去最高を記録した2014年11月の生産量よりもマイナス13.8%の水準に留まっている。
今年1月のサービス部門のセクター別生産量比較では、輸送サービスセクターは前月比3.1%増加、昨年5月家ら今年1月までの累計生産量は、29.6%増加を記録しているにも拘らず、COVID-19パンデミック前の昨年2月の水準よりもマイナス2.7%に留まっている。
また今年1月のサービス部門の生産量が前月比で増加したのは、輸送セクター以外でも教育・学術研究機関などの公共サービスセクターが3.4%増加、昨年6月~今年1月の累積生産量は13.9%増加したが、2019年11月の水準よりもマイナス20%に留まっている。
今年1月のサービス部門の生産量が前月比でマイナスを記録したのは、その他のサービスセクターでマイナス9.2%を記録、昨年11月と12月の累積生産量の5.7%増加を上回っている。
また今年1月の情報通信サービスセクターは、マイナス0.7%を記録したが、昨年9月~12月の累計生産量の4.7%増加から一転してマイナスに転じている。
今年1月のサービス部門の一般家庭向けセクター生産量は前月比マイナス1.5%、前年同月比マイナス27.6%、過去12か月間ではマイナス38.1%、前期同様そのうち宿泊・食糧セクターはマイナス0.9%、マイナス27.6%、マイナス39.3%、その他の一般家庭向けセクターは0.5%増加、マイナス28.0%、マイナス34.1%であった。
また前期同様今年1月の情報通信サービスセクターはマイナス0.7%、1.7%増加、マイナス1.6%、そのうち情報テクノロジー・コミュニケーションセクターは0.6%増加、5.0%増加、1.0%増加、テレコミュニケーションセクターは1.6%増加、0.2%増加、マイナス3.1%、視聴覚サービスセクターマイナス9.3%、マイナス21.4%、マイナス19.8%であった。
教育・学術研究機関などの公共サービスセクターは3.4%増加、マイナス6.7%、マイナス11.9%、そのうち学術研究セクターは3.0%増加、3.0%増加、マイナス5.3%、教育サービスセクターは1.7%増加、マイナス9.9%、マイナス14.3%であった。
また倉庫や陸海空などの輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクターは、そのうち陸上輸送サービスセクターは3.9%増加、マイナス6.7%、マイナス11.8%、海上輸送セクターは3.1%増加、7.9%増加、10.2%増加、航空貨物輸送セクターは11.1%増加、マイナス23.5%、マイナス39.5%、倉庫・輸送補助・郵便サービスセクターは0.6%増加、3.7%増加、2.8%増加、その他のサービスセクターはマイナス9.2%、マイナス2.2%、5.7%増加を記録している。