化学品部会(渡辺弘樹部会長)は2021年3月11日午前9時から11時30分過ぎまで20人が参加して開催、進行役は渡辺部会長が務め、初めに今年の執行部として、渡辺部会長、帰国する西風副部会長と後任の亀岡副部会長、再来年の部会長が予定されている和久津副部会長、昨年の部会長の青木副部会長が自己紹介を行った。続いて今年度の部会活動方針、部会長・副部会長輪番の確認として来年の部会長、副部会長予定の企業名を紹介した。
参加企業代表は、自社の昨年の回顧並びに今年の展望を発表、昨年の回顧では、COVID-19パンデミックの影響によるショッピングモールの閉鎖、巣籠で在庫増加、ホームオフィス勤務形態の導入、レアル安、ドル高の為替による輸入コスト増大による利益低迷、自動車業界の落込みによる広範囲の産業界の影響、農業は中国向け輸出堅調、為替や輸送コスト上昇による価格転嫁、余剰在庫による大量の廃棄商品の発生、レアル安による輸出ウエイトの高い業界は好調を維持、COVID-19パンデミック対応の危機管理チーム発足、リモートワーク主体の勤務体系への移行、学校閉鎖による文房具需要低迷、抗体・PCR検査の実施、感染予防のための啓蒙活動実施、新規有効成分の農薬申請から登録に6年間要す、対面販売規制によるオンライン販売拡大への取組などが挙げられた。
今年の展望では、ワクチン接種開始に期待、中南米市場への輸出強化、コンテナ船確保の困難で物資不足、出勤とテレワーク併用勤務体制の導入、過当競争の激化、見込み発注の対応、研究機関との共同開発、学校再開の遅れ、変異種の感染拡大、ラニーニャによる大豆作付の遅れ、出張の代わりにWEB会議の最大限の活用、現地企業との提携によるシェア拡大などが挙げられた。
その他では、船便確保の困難、見込み発注の対応困難、部会主導による物流セミナーの開催要請が話題となった。また質疑応答では、南米における印刷物の中長期の需要、ブラジルのレトルトパッケージ需要の動向、顧客とのコミュニケーション方法、コンテナ・船便・航空便の今後の見通し、コロナ感染者発生による製造部門への影響、ブラジルの最近のコロナ禍拡大による本社から一時帰国に対する問合せなどが挙げられた。
平田事務局長は、化学反応を起こす化学品部会の非常に勉強になる話題、定款変更説明会の化学品部会メンバーの高い参加率、今月19日の総会への参加を要請。サンパウロ総領事館の中の副領事は、サンパウロ勤務は3年でもう1年間の勤務延長を説明。経済班の渡辺領事は、昨年まで3年間広報文化部に勤務、ジャパンハウスで日本企業のプロモーション・PRなどを支援、今年4月から中野副領事と日本企業支援。4月末での帰国予定の上田領事は、積極的に会議所活動に参加して視野が広がったことに対するお礼を述べ、コロナ禍など困ったことが発生したら相談してほしいと述べた。4月末で帰国予定の経済班の白石専門調査員は、カマラの部会やセミナー参加で勉強になった。コロナ禍などなんでも相談してほしいと説明。ジェトロサンパウロ事務所の松平次長は、色々なカテゴリーの日本製品輸出に注力、2年前から商工会議所でインベーション委員会立上、ブラジルのスタートアップ企業のサポート・情報提供、テレワーク勤務などについて説明。最後に渡辺部会長は、3月19日の総会への参加、本日の発表資料の提供、WEBシステム問題について説明した。
参加者は、渡辺部会長(MITSUI CHEMICALS DO BRASIL)、青木副部会長(SUMITOMO CHEMICAL DO BRASIL)、和久津副部会長(ナガセ産業)、亀岡副部会長(Toyo Ink)、西風氏(Toyo Ink)、村松氏(PILOT PEN DO BRASIL)、片山氏(SUMITOMO CHEMICAL DO BRASIL)、尾崎氏(K-I Chemical)、碧川氏(高砂香料)、小林氏(Shin-Etsu do Brasil)、上田領事(サンパウロ総領事館)、渡邊領事(サンパウロ総領事館)、中野副領事(サンパウロ総領事館)、白石専門調査員(サンパウロ総領事館)、松平次長(ジェトロサンパウロ事務所)、古木ディレクター(ジェトロサンパウロ事務所)、平田事務局長、日下野総務担当、梶原アシスタント、大角編集担当.