今年の穀物生産は前年比3.5%増加の2億6,310万トン予想(ブラジル地理統計院(IBGE)サイトより抜粋

ブラジル地理統計院(IBGE)の2月の穀物生産調査によると、2021年のブラジル国内の穀物生産は、前年比3.5%に相当する900万トン増加の2億6,310万トンに達すると予想されている。

農業生産システム(LSPA)による今年の穀物生産予想2億6,310万トンは、昨年の過去最高の生産記録を更に900万トン上回る更なる記録更新が見込まれている。

今年2月の農業生産システム(LSPA)による今年の大豆生産予想は、前月比0.1%増加の1億3,040万トン、トウモロコシは、マイナス0.2%の1億350万トンにも関わらず、記録更新が見込まれている。今年の大豆生産は前年比7.3%増加、耕作面積は3.1%増加が予想されている。

今年の大豆の作付け開始は旱魃の影響で遅れていたが、降雨が始まった昨年12月から開始、大豆の国際コモディティ価格は、需要が牽引して継続して高止まりしており、大豆生産農家は、作付面積を拡大しているとブラジル地理統計院(IBGE)調査部のCarlos Barradas部長は説明している。

しかし大豆生産農家は、大豆の穀倉地帯に長雨の可能性があるために、大豆収穫時期の遅れ並びに大豆の質の低下が憂慮されている。一方トウモロコシ生産農家にとっては、好天候と高止まりしている国際コモディティ価格で追い風となっている。

今年2月の予想が1月の予想を上回ったのは、小麦生産は16.8%に相当する96万5,800トン増加予想、コーヒーのカネフォーラ種(ロブスタ種)生産は、12.1%に相当する8万8,100トン増加、アラビカ種生産は、1.6%に相当する3万600トン増加、大豆は0.1%に相当する11万7,200トン増加、第二期作のトウモロコシは、0.3%に相当する26万2,800トン増加が見込まれている。

逆に今年2月の予想が1月の予想を下回ったのは、コメの生産予想でマイナス0.1%に相当するマイナス8,800トン、第三期作のフェジョン豆のマイナス0.1%に相当する810トン、第二期作のフェジョン豆のマイナス0.7%に相当する8,600トン、第一期作のトウモロコシは、マイナス1.7%に相当する44万1,300トンの減少が見込まれている。

今年2月の今年の穀物栽培の地域別比較では、南部地域の生産はブラジル全体の31.7%、南東部地域は9.7%、北東部地域は8.7%、中西部地域は45.8%、北部地域は僅か4.1%が見込まれている。

州別の穀物生産予想では、マット・グロッソ州は27.2%で断トツ、2位はパラナ州15.8%、南大河州13.4%、ゴイアイス州9.8%、南マット・グロッソ州8.5%、ミナス州6.0%、バイア州並びにサンパウロ州はそれぞれ3.7%を占めている。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=48224