2021年1月のGDP伸び率の先行指標となる中銀発表の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比1.04%増加を記録、昨年3月~4月はCOVID-19パンデミックに伴って壊滅的な影響を受けたが、昨年5月から連続9か月間で前月比増加を記録、今年1月のIBC-Br指数1.04%は、昨年9月に記録した1.83%に次ぐ伸び率を記録している。
COVID-19変異種のパンデミック、各地方自治体の要請によるカーニバル行事の中止にも関わらず、外出自粛要請を無視した無許可コンサートなどの集団行動並びにワクチン接種の遅れなどの要因で、今後のブラジルの国内経済が不透明となっている。
昨年12月の経済活動指標は138.86ポイントであったが、今年1月は140.30ポイントに上昇して、2015年5月の141.05ポイントに接近している。COVID-19パンデミック直前の2020年2月の経済活動指標は140.02ポイントであった。
ブロードキャストプロジェクションの金融機関を対象とした調査では、今年1月の経済活動指数(IBC-Br)の最低予想は0.0%、最高予想は1.20%、平均予想は0.50%であった。
今年1月の鉱工業部門のGDP伸び率は0.4%増加、サービス業部門は0.6%増加、自動車並びに建材部門の除く一般小売販売はマイナス0.2%、自動車並びに建材部門を含む広範囲小売販売はマイナス2.1%であった。
2020年のブラジルのGDP伸び率は、COVID-19パンデミックの悪影響を受けて、マイナス4.1%と統計を取り始めた1996年以降では最大の落込みを記録、2017年~2019年の3年連続でのGDP伸び率の増加から一転して、大幅な落ち込みを記録していた。