農務省の発表によると、2021年のブラジル国内の農畜産部門の生産総額は、前年比12.0%に相当する二桁増加の1兆レアルを初めて突破、1兆332億レアルが見込まれている。
今年の農畜産部門の畜産部門を除いた21部門から構成される農業部門生産総額は、昨年の6,684億レアルを15.4%上回る7,083億レアルが見込まれている。昨年の農業部門生産総額は、前年比22.2%増加の6,136億レアルを記録していた。
また今年の大豆生産総額は、生産記録更新並びに大豆の国際コモディティ価格の高止まりが牽引して、前年比30.1%の大幅増加の3,351億レアルに達し記録更新が見込まれている。
畜産部門の生産総額は、前年比5.1%増加の3,239億レアルが予想されている。昨年の畜産部門の生産総額は、前年比7.9%増加の3,073億レアルであった。特に今年の牛肉生産総額は、前年比10.7%増加の1,478億レアル、鶏肉は2.4%増加の846億レアル、豚肉の生産総額は、マイナス2.6%の280億レアルに留まると予想されている。
また今年のサトウキビの生産総額は、昨年の748億レアルから753億レア炉の微増、トウモロコシは、1,051億レアルから1,281億レアルと200億レアル以上の増加が見込まれている。
地域別比較では、今年の南東部地域の農業部門生産総額は1,597億レアル、畜産部門は837億レアル、前期同様に南部地域は1,847億レアル、1,076億レアル、大穀倉地帯を抱える中西部地域は2,560億レアル、808億レアル、北東部地域は698億レアル、201億レアル、北部地域の農業部門生産総額は335億レアル、畜産部門は325億レアルが予想されている。