昨年のNubankの赤字は2億3,000万レアル、ユーザー数は3,300万人に増加(2021年3月18日付けヴァロール紙)

ブラジルのneobank で、ラテンアメリカで最大の新進フィンテック企業Nubank社の2020年の純益は2億3,000万レアルの赤字を計上したが、2019年の3億1,200万レアルの赤字よりも26.0%改善、昨年のファイナンス関連の売上は前年比79.0%増加の50億レアルに達している。

「Nubank社が昨年に続いて赤字を計上している理由として、利益を優先するよりも金融サービスのポートフォーリオ拡大に投資をしている。同社の利益はいつでも捻出できる」と同社のGuilherme Lago取締役は説明している。

昨年のNubankのユーザー数は前年比68.0%の大幅増加の3,300万人に達している。預金総額は290億レアル、またクレジットカードによる取引数は49.0%増加の950億レアルに達している。

また昨年のNubankは総額10億レアルを融資、ブラジル国内の20%に相当するインスタント決済システムPixの登録者は2,800万人、昨年のクレジット延滞率は3.7%と2019年の4.4%から改善している。

昨年のNubankは3件の大きな買収案件を成功させており、投資部門強化のため Easynvest を買収、米国企業Cognitect社買収、ソフトウェアエンジニアリングと俊敏な方法論を専門とする会社であるPlataformatecを買収している。

Nubankの製品には、無料のNuConta(デジタルアカウント)及び国際クレジットカード、個人ローンがある。同社の差別化要因は、モバイルアプリによってユーザーはトランザクションをリアルタイムで追跡し、それぞれをブロックし、制限の引き上げを申請して、カスタマーサポートに連絡することができる。

 

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