スタートアップ企業Loft社は、4億2,500万ドルの資金調達で不動産部門拡大(2021年3月23日付けエスタード紙)

ブラジルの不動産デジタルプラットフォームを展開するLoft社は、自社の資金調達では過去最高となる4億2,500万ドルの資金調達に成功した。

今回のLoft社にとって4回目の資金調達は、米国投資ファンドのD1 Capital社が主導、同社は既にイーロン・マスクCEO率いるSpaceX社や金融市場の非集権化を進めることを約束したスタートアップ企業のRobinhood社に投資を行っている。

2018年8月に創業したロフト社はオンラインの不動産プラットフォーム。人工知能テクノロジーを活用して、ブラジルの住宅および商業施設の売買、賃貸を容易する。同社のユーザーは他の顧客からフィードバックやレビューを使用して、住宅や商業用不動産を閲覧、評価並びに購入が可能となる。

同社は過去数か月間に亘って、不動産鑑定から登記迄に関するアパートの売買プロセス開発に対するデジタル化の投資を実施、その結果売買契約の97%は既にデジタル化を達成している。

また同社は調達資金を特に既に事業を展開している分野のポートフォリオを増やすことに投資。同社では既にサンパウロの116地区とリオデジャネイロの14地域で事業を展開し、13,000軒の賃貸物件を抱えている。

Loft社は調達した運転資金を不動産の購入、売却、改修に投資、今年末にはサンパウロ並びにリオで現在の顧客数6,000人を5倍に相当する3万人の顧客確保を目指している。3回目の資金調達では2億7,500万ドルを調達していた経緯があった。

同社はCOVID-19パンデミック前にはサンパウロ市並びにリオ市以外の主な州都での事業拡大を計画していた。特に南大河州都のポルト・アレグレ市、パラナ州とのクリチーバ市、ミナス州都のベロ・オリゾンテ市、連邦直轄地ブラジリア市での事業拡大を計画していた。

Loft社は、昨年9月に不動産部門関連クレジットのフィンテック企業Invest Mais社を買収、不動産部門のクレジット拡大で顧客にファイナンスのオプションを提供して事業拡大を図っている。

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