今年3月のセメント販売は前年同月比34.2%増加(2021年4月13日付けヴァロール紙)

経済動向の指標の一つである2021年3月のセメント販売は、前月比17.0%増加の548万トンを記録、またCOVID-19パンデミックの影響を受け始めた前年同月比では、34.2%と大幅な増加を記録している。今年第1四半期のセメント販売は、前年同期比19.0%増加の1,530万トン。

今年3月の1日当たりのセメント販売は、COVID-19異変種によるパンデミック拡大やワクチン接種の遅れなどで、サンパウロ州を含む各地方自治体の要請による外出自粛や必需品以外の営業自粛などの要因で、前月比マイナス6.3%の17万100トンに留まった。

今年4月からの緊急給付金(auxílio emergencial)支給が再開されたにも関わらず、4月から支給される緊急給付金の支給額は、家族構成によって150レアル、250レアル、375レアルに限定されているために、個人の住宅レフォームの需要が落ち込むと予想されている。

またCOVID-19パンデミック拡大による建設中の住宅工事中止やインフレ対応の政策郵送金利Selicの大幅な引き上げ予想なども今後のセメント販売にブレーキが価格可能性を全国セメント工業組合(SNIC)では予想している。

 

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