64カ国の約170鉄鋼メーカーが加盟している世界鉄鋼協会(Worldsteel)の発表によると、2021年3月の世界の粗鋼生産は中国の鉄鋼需要が牽引して、前年同月比15.2%の二桁増加の1億6,920万トンを記録している。
今年3月の中国の粗鋼生産は、前年同月比19.1%増加の9,400万トンは世界全体の55%と過半数を占めており、粗鋼製品価格の決定に大きな影響力を擁している。
今年3月のインドの粗鋼生産は前年同月比23.9%増加、日本は4.6%増加、米国は僅か1.0%微増、韓国の粗鋼生産は4.7%増加を記録している。
ヨーロッパ連合の粗鋼生産比較では、ドイツが10.4%と二桁増加、トルコも9.2%増加を記録。ブラジル鉄鋼協会(IABr)の発表によると、ブラジルの粗鋼生産は4.1%増加の280万トンであった。
今年第1四半期の世界の粗鋼生産は、前年同期比10.0%増加の4億8,690万トン、中国の粗鋼生産は、世界全体の56%のマーケットシェアに相当する前年同期比15.6%増加の2億7,100万トンであった。
今年第1四半期のアジア並びにオセアニア地域の粗鋼生産は、13.2%増加の3億5,690万トン、27か国で構成されるヨーロッパ連合の粗鋼生産は3.1%増加、北米地域は5.2%増加している。