就労・失業者管理センター(Caged)の統計を基にした経済省の発表によると、2021年3月の労働手帳に記載される正規雇用は、18万4,140人を記録、今年2月の正規雇用者数は解雇者数を39万5,166人の増加を記録していた。
今年3月の正規雇用者数は160万8,000人に対して、解雇された人数は142万3,000人、昨年3月はCOVID-19パンデミックの影響が表れ始めた月で27万6,350人の正規雇用減少を記録していた。
今年第1四半期の正規雇用総数は83万7,074人と昨年同期の10万8,825人の8倍以上に達している。ブロードキャストプロジェクションの今年3月の正規雇用予想は、解雇総数が30万人、雇用総数は27万5,000人が見込まれていた。
経済省では、2020年にCOVID-19パンデミック対応策として、連邦政府が導入した雇用並びに所得メンテナンス向け緊急ベネフィット(BEm)政策導入で、今年3月は315万2,000人の雇用が保証された。このプログラムは、今年更に4ヶ月間に亘って暫定的措置が継続されることが昨日発表されていた。
昨年1月以降、就労・失業者管理センター(Caged)のシステムは、企業の税務、社会保障、労働を統括するデジタル簿記制度(eSocial)に置き換えられた。1992年~2019年迄使用されていた就労・失業者管理センター(Caged)のシステムでは、3月の正規雇用としては、2011年3月の28万799人が過去最高の記録となっている。
今年3月の正規雇用の部門別内訳は、サービス部門の正規雇用は9万5,553人、製造業部門は4万2150人、建設業部門は2万,5020人、商業部門は1万7,986人、農畜産部門の正規雇用は3535人であった。
今年3月の地域別正規雇用調査では、23州が雇用増加した一方で、全て北東部地域の4州が雇用減少を記録、サンパウロ州の正規雇用は5万940人でトップ、一方最悪はアラゴアス州でマイナス8,310人の正規雇用減少を記録していた。今年3月の正規雇用の平均給与は1,741レアルと2月の1,802レアルよりも50レアル以上減少している。