ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、昨年12月~今年2月の四半期の平均失業率は、14.4%と昨年9月~11月の四半期の平均失業率14.1%から0.3%上昇して、失業者総数は1,440万人に達している。
今年2月までの四半期の平均失業率14.4%は、前年同期の11.6%よりも2.7%増加、2012年から統計を取り始めて最高の失業者総数を記録している。
今年2月の四半期の失業者は前四半期比2.9%増加、また前四半期の失業者総数1,400万人から更に40万人が失業に追い込まれている結果となっている。
昨年12月~今年2月の四半期の労働者の平均給与は、2,520レアルと前四半期の2,585レアルよりも2.5%減少、1年前の前年同期の2,488レアルを1.3%上回っている。
昨年12月~今年2月の四半期の労働者総数は、自営業者の増加が牽引して8,590万人で推移しているが、COVID-19パンデミック前の前年同四半期比では、8.3%減少に相当する780万人の大幅な減少を余儀なくされていた。
昨年12月~今年2月の四半期の家政婦を除く労働手帳に記載される平均正規労働者数は、2,970万人で前四半期比では同様の水準で推移したが、前年同期比では11.7%に相当する390万人減少している。
前期同様に非正規労働者数は、980万人で前四半期比では同様の水準で推移したが、前年同期比では、15.9%に相当する180万人減少している。
また自営業者は、2,370万人で前四半期比3.1%に相当する71万6,000人増加したが、前年同期比では、3.4%に相当する82万4,000人減少している。家政婦は、490万人前四半期比では同様の水準で推移したが、前年同期比では、21.0%に相当する130万人減少している。