イタウーウニバンコ銀行のMilton Maluhy Filho会長によると、2021年第1四半期の純益は、デジタルトランスフォーメーション化の促進で、前年同期比63.6%増加の64億レアルを記録、アナリストの予想を6億レアル上回った。
Bank of America (BofA)社, JP Morgan社, Goldman Sachs社並びに Eleven Financial社によるPrévias Broadcast調査によると、今年第1四半期のイタウー銀行の平均純益は、57億4,000万レアルであったが、予想を11.5%上回る結果となった。
第1四半期のクレジット部門は、自動車ローン、住宅ローン並びに大企業向けクレジットが牽引して前四半期比4.2%増加の9,063億レアル、前年同期比では15.0%と二桁台の増加を記録している。
第1四半期の個人向けクレジット部門は、前四半期比2.2%増加、前年同期比9.8%増加、クレジット部門のコストは、41億レアルと前四半期比31.9%減少している。
今年第1四半期の零細・小企業向け法人クレジットの延滞率が増加しているにも関わらず、90日間以上の延滞率は、2.3%と前四半期と同じ水準で推移している。
3月末のイタウー銀行の純資産は、前年同期比13.5%増加の1,404億レアル、総資産は7.2%増加の2兆1,000億レアル、ROE(自己資本利益率)は18.5%と前四半期の16.1%よりも2.4%上昇している。
イタウー銀行では、今年のクレジット部門伸び率を前年比5.5%~9.5%を予想、ブラジル国内のクレジット部門伸び率は、8.5%~12.5%を見込んでいる。イタウーウニバンコ銀行は、今年の第1四半期に貸倒引当金として7億4,700万レアルを手当て。また過去の企業買収からのれん償却で1億8,700万レアルを手当てしている。