今年3月の鉱工業部門生産はCOVID-19パンデミックの影響でマイナス2.4%(2021年5月5日付けエスタード紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、20201年3月の鉱工業部門生産は、前月比マイナス2.4%と2月のマイナス1.0%に続いてマイナスを記録している。

今年3月の鉱工業部門生産がマイナス2.4%を記録した主な要因として、トラックやバスを含む自動車業界の生産は、前月比マイナス8.4%と大幅に落ち込んでいた。

今年3月の鉱工業部門生産レベルは、2011年5月に記録した最高レベルよりも依然としてマイナス16.5%の水準に留まっているが、今年初め3か月間の累積生産量は4.4%増加、3月の過去12か月間の累積生産量は、マイナス3.1%に留まっている。

昨年3月の鉱工業部門生産は、COVID-19パンデミックの影響でマイナス3.9%を記録していたために、今年3月の鉱工業部門生産量は、前年同月比10.5%増加して、2010年6月に記録した11.2%増加に次ぐ記録、前年同月比では7ヶ月連続で増加を記録している。

3月の鉱工業部門生産は、コロナ禍対応のワクチン接種の遅れ、半導体などの部品や原材料不足、各自治体では、COVID-19パンデミック対応の休暇前倒し(サンパウロ市では2021年聖体祭/2021年黒人意識の日/2022年サンパウロ市生誕日/2022年聖体祭/2022年黒人意識の日)による製造業部門の操業停止を余儀なくされていた。

昨年5月~今年1月までの鉱工業部門の累積生産量は40.1%増加を記録して、COVID-19パンデミック前の2月の水準を3.5%上回っている。しかし今年2月並びに3月の鉱工業部門生産がマイナスを記録したために、今年1月までの累積生産量を帳消しにしている。

今年3月の自動車業界の生産マイナス8.4%は3ヶ月連続でマイナスを記録、今年初め第1四半期の自動車業界の累積生産量は、マイナス15.8%を記録している。

また今年3月の鉱工業部門の部門別生産比較では、衣類・アクセサリー部門生産はマイナス14.1%、その他の化学製品部門マイナス4.3%、医薬品部門マイナス9.4%、皮革・履物・旅行用品部門はマイナス11.2%、ゴム・プラスティック部門マイナス4.5%、飲料マイナス3.4%、家具マイナス9.3%、繊維製品マイナス4.5%、非鉄金属部門生産はマイナス2.5%を記録している。

一方今年3月の鉱工業部門の部門別生産で増加した部門は、鉱業部門で5.5%増加、その他の輸送機器35%、石油派生品・バイオ燃料1.7%それぞれ増加を記録している。

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