今年3月の一般小売販売は、COVID-19パンデミック拡大の影響でマイナス0.6%(2021年5月7日付けエスタード紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2021年3月の自動車や建材部門を除く一般小売販売量は、COVID-19パンデミック拡大の影響を受けて、前月比マイナス0.6%と2月の0.5%増加から一転して減少に転じている。

今年2月の一般小売販売量は、昨年のパンデミック前の水準を0.3%上回っていたが、今年3月の一般小売販売量は、パンデミック前の水準を0.3%下回る結果となっている。しかしブロードキャストプロジェクションの予想であるマイナス5.60%を大幅に上回っている。

今年3月の一般小売販売量は前年同月比2.4%増加、今年第1四半期の累計一般小売販売量はマイナス0.4%、3月の過去12か月間の累計一般小売販売量は、0.7%増加を記録している。

今年3月のセクター別一般小売量比較では、調査対象の8セクターのうち7セクターでマイナスを記録、特にCOVID-19パンデミック拡大で外出自粛要請措置並びに2月に特売セールスを行っていた影響を最も受けた家具・家電セクターは、マイナス22.0%を記録している。

また家具・家電セクターのマイナス22.0%以外にも繊維・衣類・履物セクターはマイナス41.5%、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターはマイナス19.1%、日用雑貨・装身具類セクターはマイナス5.9%、燃料・潤滑油セクターはマイナス5.3%、情報機器・事務機器・通信機器セクターはマイナス4.5%、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは、マイナス0.1%を記録している。

今年3月の一般小売販売で唯一増加を記録したセクターは、生活必需品を取り扱っているハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターで3.3%増加を記録している。

今年3月の自動車セクター並びに建材セクターを含む広範囲小売販売量は、マイナス5.3%を記録、そのうち建材セクターはマイナス5.6%、自動車セクターは、マイナス20.0%とそれぞれ大幅に落ち込んでいた。

今年3月の建材セクターの小売販売量は、マイナス5.6%を記録したにも関わらず、連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応策として緊急補助金(auxílio emergencial)支給で、住宅リフォーム向けの建材需要の増加に伴って、建材販売が大幅に増加したために、COVID-19パンデミック発生直前の昨年2月の水準を13.5%上回っている。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=48367