ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の貿易指数(Icomex)調査によると、2021年4月の機械・装置などの資本財輸入は、前年同月比42.8%増加を記録している。
今年4月の資本財輸入が前年同月比で42.8%の大幅増加を記録した要因として、岩塩層下(プレソルト)油田の石油・天然ガス開発用の浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備プラットフォーム(FPSO)向け機械・装置が大きな非常を占めていた。
FPSO向け機械・装置輸入を除いた今年4月の資本財輸入は、前年同月比28.9%増加に留まる。また今年4月の製造業部門の中間財輸入は、前年同月比31.2%増加を記録している。
今年4月の製造業部門の耐久財輸入は、前年同月比93.8%増加、半耐久消費財輸入は6.6%増加、非耐久消費財輸入は、17.1%増加を記録している。
一方今年4月のブラジルの製造業部門の耐久消費財輸出輸出は、アルゼンチン向けなどの自動車・トラックなどが牽引して197.3%増加、資本財輸出は、航空機が牽引して81.7%増加を記録している。
また今年4月の半耐久消費財輸出は134.4%増加、非耐久消費財輸出は20.4%増加、中間財輸出は25.5%増加を記録している。今年4月の製造業部門の輸入並びに輸出が増加した要因として、特にアルゼンチンを中心とした南米諸国との貿易が活性化している。
今年4月のブラジルの貿易収支は103億ドルの黒字を計上、輸出量は前年同月比23.3%増加、輸入量も28.8%増加している。
今年初め4か月間の貿易収支は182億ドルの黒字を記録、輸出量は前年同期比7.2%増加、輸入量は12.3%増加を記録している。今年初め4か月間のブラジルの中国との貿易収支は、137億ドルの黒字計上した一方で、米国との貿易収支は、28億ドルの赤字を計上している。中国の輸出比率は全体の33.6%、輸入比率は21.8%を占めていた。