国庫庁の統計によると、2019年の調査対象の74か国のうちブラジルの連邦政府や地方政府の公務員の給与による歳出総額は、GDP比12.9%を占め、サウジアラビア、南アフリカ、デンマークなどに次いで世界7位となっている。
ブラジルの公務員給与の上限は3万9,200レアルで民間企業よりも高給で、給与以外のベネフィットを合わせた月給は世界てもトップクラスであり、給与調整もインフレ指数を上回る調整が行われている。
ブラジルの公務員給与や社会保障手当などによる国庫庁の歳出は、新興国諸国のロシア、チリ。ペルー並びにコロンビア、先進諸国の米国、ドイツ並びにスペインよりも大きい。
世界で最も公務員給与などに占める歳出総額がGDP比で最も高いのはサウジアラビアの17.1%、南アフリカ15.2%、デンマーク15.1%、ノルウエー14.9%、アイスランド14.4%、サモア13.1%、ブラジルは12.9%で7位となっている。
公務員給与などの歳出が上記以外でGDP比で12.0%を占めるのは、コスタリカ12.8%、スエーデン12.6%、キプロス12.3%、カナダ12.1%、フィンランドは12.0%となっている。
ラテンアメリカ諸国では、ブラジルは12.9%で断トツ、チリは7.1%、ペルー6.8%、コロンビアは5.5%とブラジルの半分以下となっている。日本は5.2%。韓国は6.3%となっている。