セメントメーカーのCSN Cimentos社並びにInterCement社がIPOで資金調達 (2021年5月19日付けエスタード紙)

ブラジルゼネコンでトップグループを形成するのカマルゴ・コレアグループ傘下セメントメーカーのブラジル国内のInterCement社はMover社と改名して、今週末に新規株式公開(IPO)の申請を予定しているが、新規発行の株式による資金調達は、10億ドル(約50億レアル)を見込んでいる。

Mover社の新規株式公開の主幹事会社は、Bradesco BBI をリーダーにItaú BBA銀行、UBS-BB銀行並びにBofA銀行もコーディネーターに抜擢されている。

 昨年のInterCement社の税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので、総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示す(Ebitda) は、6億8,300万レアルであった。

Mover社の新規株式公開による調達資金は、親会社のInterCement Global社の負債軽減に宛がわれる。同社はモザンビーク、エジプト、南アフリカ並びにアルゼンチンでセメント事業を展開している。Mover社の昨年の第4四半期の決算では、16億ドルの負債を抱えていた。

昨日CSN Cimentos社は、新規株式公開の申請書を提出、IPOでは20億レアルの資金調達を目論んでいるが、過去数年間のブラジルのセメント需要はブラジルの国内景気の悪化に伴って大幅に落ち込んでいた。

しかし最近は建設不動産業界並びにインフラ整備部門の活性化、またLafargeHolcim社のセメント業界からの撤退などの要因で、セメント需要が回復傾向を示している。

 

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