部品不足で自転車生産の正常化は今後1年後か(2021年5月24日付けエスタード紙)

昨年3月からCOVID-19パンデミックで感染予防のために、混雑する地下鉄やバス並びにスポーツアカデミー利用から自転車利用が世界的ブームとなって飛躍的に拡大してきている。

2020年のブラジル国内の国産並びに輸入自転車販売は前年比50%増加の600万台、売上総額は100億レアルに達していると自転車業界の75%の企業が加盟しているAliança Bike協会は説明している。

過去3か月~4か月間に、自転車メーカーでは部品不足の影響で、1か月間のうち2日~3日間の臨時休業による生産中止を余儀なくされているとブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)のCyro Gazola副会長は指摘している。

自転車の購買需要は供給需要を15.0%~20.0%上回っているにも関わらず、部品不足で需要を大幅に下回る供給不足に陥っており、部品供給が正常化するには今後9ヶ月から12ヶ月を要するとCyro Gazola副会長は予想している。

アジアの自転車部品メーカーに今日発注しても、輸入部品の入手は10月もしくは11月になるために、部品供給体制が正常化するのは来年初めになるとマナウスフリーゾーンの自転車メーカーOggi 社のIsacco Douek氏は説明している。

COVID-19パンデミック発生後の自転車販売の推移では、昨年3月~4月の自転車販売は前年同期比マイナス70%の大幅下落を記録したが、5月~6月は50%増加、7月は118%増加、8月~9月は93%増加、10月~11月は64%増加、昨年平均の自転車販売は前年比50%増加を記録している。

自転車の販売価格帯では、2,001レアル~2,500レアルは全体の34.88%でトップ、次いで1,501レアル~2,000レアルは16.28%、2,501レアル~3,000レアルは8.53%、4,000レアル以上の高級自転車も7.75%を占めていた。

今年4月の過去12か月間の自転車販売価格は約20%増加、自転車の保守店修理代は16.2%増加したが、この間のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)の6.76%を大幅に上回っている。

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