今年第1四半期の失業率は14.7%に達して過去最悪を記録(2021年5月27日付けエスタード紙)

27日発表のブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、2021年第1四半期のブラジルの失業率は、昨年第4四半期の13.9%から0.8%上昇の14.7%に達し、統計を取り始めた2012年以降では最高の失業率を記録している。

今年第1四半期の失業者は、伝統的に年末のクリスマス商戦や11月末のブラックフライデーに対する臨時雇用者の解雇が年初に集中するために、前四半期比で88万人以上増加、ブラジル全国の失業者総数は1,480万人に達している。

COVID-19パンデミック開始直前の2020年第1四半期の失業率は、12.2%に留まっていたが、昨年3月からのCOVID-19パンデミックの影響で失業率は高止まり、昨年12月~今年2月の四半期の平均失業率は14.4%であった。

今年第1四半期の労働手帳に記載される正規雇用は、前年同期比10.7%に相当する350万人減少の2,960万人まで減少を記録している。民間部門の正規雇用は、前年同期比12.1%に相当する130万人減少の970万人まで減少している。

また今年第1四半期の自営業者は前四半期比2.4%増加の2,380万人、前年同期比では同水準で推移。また前期同様に家政婦は同水準、17.3%に相当する100万人減少の490万人まで減少している。

今年第1四半期の労働者総数は、8,570万人と前四半期比では同等の水準で推移、しかし労働人口に占める割合は、48.4%と前四半期比0.5%減少を記録している。しかし昨年3月~5月の四半期以降は50%以下で推移している。今年第1四半期の労働者総数は、1年前の昨年第1四半期から660万人も減少している。

今年第1四半期のブラジルの失業者総数は、前四半期比3.1%に相当する18万2,000人増加して5,970万人に達している。今年3月末の過去12か月間に失業を余儀なくされた労働者は120万人に達している。

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