今年4月の鉱工業部門生産はマイナス1.3%(2021年6月2日付けエスタード紙)

 ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2021年4月の鉱工業部門生産は、3ヶ月連続でマイナスを記録、COVID-19パンデミック前の昨年2月の水準を依然として1.0%を下回っている。   

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、今年4月の鉱工業部門生産は、前月比マイナス1.3%を記録、調査対象の26セクターのうち18セクターでマイナスを記録、特に石油派生品・バイオ燃料セクターは、マイナス9.5%と大幅に落ち込んでいる。

今年初め4か月間の鉱工業部門生産は、前年同期比マイナス10.5%と二桁台の落込みを記録、4月の過去12か月間ではマイナス1.1%、今年4月の鉱工業部門生産は、ピーク時の2011年5月の生産レベルよりも17.6%減少している。

鉱工業部門生産は、今年2月~4月迄3か月間連続で前月比マイナスを記録、今年1月の鉱工業部門生産は、COVID-19パンデミック前の昨年2月の水準を3.5%上回っていたが、今年4月の鉱工業部門生産は、依然として昨年2月を1.0%下回っている。

今年4月の鉱工業部門の食品セクター生産は、トウモロコシなどの飼料価格上昇による牛肉並びに鶏肉の生産コスト上昇が牽引して、前月比マイナス3.4%を記録している。

また今年4月の印刷・録音再生セクターはマイナス34.8%、金属生産セクターはマイナス4.0%、皮革・旅行用品・履物セクターはマイナス8.9%、紙・パルプセクターはマイナス2.6%、衣類・アクセサリーセクターはマイナス5.2%、繊維セクターはマイナス5.4%、家具セクターはマイナス6.5%を記録している。

また今年4月鉱工業部門生産は、COVID-19パンデミックの影響が直撃していた前年同月比では34.7%と大幅増加して、統計を取り始めた2002年1月以降では最大の増加率を記録したが、昨年4月の鉱工業部門生産は前年同月比マイナス27.7%の過去最大の落込みを記録していた。

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