今年5月の貿易収支は、92億9,000万ドルで5月の月間記録更新(2021年6月1日付けGlobo G1紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、2021年5月のブラジルの貿易収支は、92億9,100万ドルの黒字を計上、統計を取り始めた1989年以降の5月の貿易収支黒字を更新している。

今年5月の貿易収支が92億9,100万ドルの黒字を計上した要因として、食料品や鉄鉱石などの国際コモディティ商品の需要並びに価格の上昇、レアル通貨に対するドル為替の上昇に伴って、輸出額が大幅に増加した。

今年5月のブラジルの輸出総額は、269億4,800万ドルに対して、輸入総額は176億5,700万ドル、貿易収支は92億9,100万ドルの黒字計上で、過去最高記録の昨年5月の68億3,700万ドルの黒字を約25億ドル上回っている。

今年5月の農畜産製品の平均輸出価格は、前年同月比31.4%増加した一方で、鉱業部門の平均輸出価格は119.5%高騰、製造業部門の平均輸出価格は、19.1%増加を記録している。

今年初め5か月間のブラジルの貿易収支黒字は、前年同期比74.3%増加の275億2,900万ドル、昨年同期の貿易収支黒字157億9,300万ドルを約120億ドル上回っている。

今年初め5か月間のブラジルの輸出総額は、前年同期比31.1%増加の1,090億6,500万ドル、輸入総額は、20.9%増加の815億6,300万ドルを記録している。今年5月の農畜産部門の製品輸出は43.0%増加、鉱業部門は85.8%増加、製造業部門の輸出は34.6%増加している。

今年5月の農畜産部門の製品輸出では、大豆は前年同月比48.8%増加、原綿82.5%増加、果物・非油性ナッツ・乾燥ナッツ類41.2%増加、天然はちみつは129.4%増加している。

今年5月の農畜産部門の製品輸入は前年同月比36.8%増加、鉱業部門は107.5%増加、製造業部門は、56.5%増加とそれぞれ大幅に増加を記録している。

今年初め5か月間の輸出相手国のトップは、中国、香港並びにマカオ向け輸出で前年同月比36.0%増加の380億8,000万ドルを記録、ヨーロッパ連合は16.3%増加の140億7,000万ドル、米国は25.4%増加の106億7,000万ドル、アルゼンチン向け輸出は、54.9%増加の47億9,000万ドルを記録している。

経済省通商局(Secex)では、今年の貿易収支黒字は、世界経済の回復による需要拡大に伴って、国際コモディティ価格やドル高の為替が牽引して、前年比75.0%増加の894億ドルと過去最高記録を更新すると予想している。

経済省通商局(Secex)では、今年の輸出総額を前年比27.0%増加の2,666億ドル、輸入総額は、11.6%増加の1,772億ドルを見込んでいる。中銀の今年のブラジルの貿易収支黒字を700億ドル、金融市場では680億ドルの貿易収支黒字を予想している。

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