今年5月のポウパンサ預金は、預金総額が引出総額を7,260万レアル上回った(2021年6月7日付けエスタード紙)

7日の中銀の発表によると、2021年5月のポウパンサ預金は、4月6日からのCovid-19パンデミック対応のための緊急給付金の支給再開が追い風となって預金総額が引出総額を7,260万レアルを上回った。

今年5月のポウパンサ預金は、4月の預金総額が引出総額を38億4,100万レアル上回る2ヶ月連続での黒字を記録している。しかし今年1月から3月のポウパンサ預金は、昨年末で終了した緊急給付金の支給停止の影響で、引出が預金を上回る赤字を記録していた。

今年5月のポウパンサの預金残高に対する利払い総額は20億レアル、ポウパンサ預金残高は1兆210億レアルを記録している。

今年初め5か月間の引出総額は預金総額を236億レアル上回る赤字を記録したが、COVID-19パンデミックが始まった昨年3月~昨年12月迄の10ヶ月間は、緊急給付金支給、外出自粛要請並びに将来の失業不安などの要因で、極力支出を抑えて、ポウパンサ預金を行っていた。

伝統的に年初3カ月間のポウパンサ預金は、都市不動産所有税(IPTU )並びに自動車所有税(IPVA)の支払い開始、子供の学用品購入出費などで、ポウパンサ預金の引出総額が預金総額を上回る傾向となっている上に、緊急給付金の支給が中断されていたために、今年初め3か月間のポウパンサ預金は、引出総額が預金総額を上回る赤字を記録していた。

ポウパンサ預金の収益は、現在は0%の参考金利(TR)プラス現在年利3.50%の政策誘導金利(Selic)の70%で年利は2.45%とインフレ指数以下となっている。この計算方法はSelic金利が年利8.50%以下の場合に適用されるが、Selic金利が8.50%以上の場合は、参考金利(TR)プラス月利0.5%で年利6.17%の金利となる。

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